絆の在り処
「キラ、何か欲しいものあるか?」
君が熱を出して倒れた。
俺は、寝台に横たわる君にそう、問いかける。
君は虚ろな表情で、俺をその紫玉の瞳に捉えると
儚い微笑を浮かべながら、俺の服の裾を掴んだ。
「・・・・キラ?」
俺は頬を真っ赤に染め、呼吸を乱す君を見つめる。
何か云おうと口を開けては閉じ、を何度も繰り返す君。
「なに、キラ・・・?何が欲しいって?」
耳を澄まして君の言葉を聞き取ろうとした。
すると、君の言葉が微かに、僕の耳へと届いた。
”アスランの、心が欲しい。”
それはもう とっくに、お前のモノだよ。
言葉の代わりに、キスを落とした。
君が静かに、笑った気がした。
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こんにちは。青井聖梨です。
短い短編アスキラ。
ちょっとアスランポエム風味。
読んでくださって、ありがとうございましたvv
2005.9.21.青井聖梨