神様、どうして僕たちは
ひとつになれないの?
僕のモノでいてよ。
〜Act2、僕は悲しき玩具〜
カラッ・・・・
放課後、社会科資料室。
静寂に包まれたその一室の扉が、静かに開けられた。
外は雨。室内は薄暗い。その筈である。
部屋中のカーテンが全部閉められていたのだ。
教室の広さと明らかに違う社会化資料室は、
全部といっても小窓が二つあるだけで、随分と狭い空間だった。
人が五人入れるかどうかわからないスペースしかなく、
辺りは教材が乗った机と資料の棚だらけで人を呼びつけるには あまりにも粗雑な場所であった。
圧迫感が目立つこの場所は、四階の一番端に佇んでいて 滅多に人が通らない。
そこに呼び出されたという事もあって、扉を開けた少年は
軽い緊張と恐怖を感じながら、この部屋に足を踏み入れた。
扉を開けた向こうには、薄暗い闇に紛れて
銀色の鋭い双眸が、一騎を一心に見つめていた。
待ち構えていた少年の左目には、純白の包帯がグルグルに巻かれている。
一騎は目の前に佇む痛々しい姿の幼馴染から、思わず視線を逸らして
俯いてしまった。
その仕草が 傷を負った少年の逆鱗に
どれほど触れるものかも知らず、
ただ、静かに 一騎は室内に入ると 扉をゆっくりと閉めた。
ーーーすると すぐさま傷を負った少年の腕が伸びてきた。
一騎はビクッ、と身体を震わせる。
カチャッ・・・
背後からは 鍵を掛ける音が聴こえてきた。
「良く来てくれたね・・一騎?」
そう言って一騎の目の前に居る少年は微笑んだ。
「総士・・・・」
ビクビク、と怯えつつも一騎は俯いた顔を上げ、少年と視線を合わせた。
その瞬間、一騎は氷のように固まった。
目の前に居る幼馴染は もう、一騎が知っている幼馴染じゃなかった。
その微笑みは、まるで一騎を暗闇に落とすかのように冷たくも美しい、微笑みであった。
「あ、・・・・・・あ、のっ・・・・」
幼く甘い声が小刻みに震え始める。
総士はそんな一騎の変化に気づきながら、クスッと笑いを更に零して言った。
「どうしたんだ、そんなに震えて・・?僕が怖いーーー?」
その声は穏やかなものだった。
一騎はそんな総士を見つめながら、何と答えたら良いのか
迷いつつ、躊躇いがちに視線を彷徨わせていた。
すると、次の瞬間 事態は一変する。
「僕が怖いかと訊いているんだ!!!」
ダンッーーー・・!!
いつまでもはっきりとした回答がもらえない事に腹を立てたのか、
総士は急に激しく怒り出した。
荒々しく振り下ろされた拳は、社会科の教材が乗っている机の上へと
振り下ろされていた。その激しい振動で、教材がバラバラと床に落ちる。
机の上には、総士の拳しかもう、乗ってはいなかった。
「・・・・!!あっ、・・・・そう、し・・・」
その音と総士の豹変ぶりに言葉を失くした一騎は
たどたどしく総士の名を呼ぶのに精一杯で 質問に応えられずにいた。
部屋中に緊張感が一気に漂い始め、一騎の呼吸を息苦しいモノへと
変えていく。身体の震えが、止まらなかった。
「今朝のアイツ・・・・一体なんなんだ?」
いきなり本題に入った総士。
半ば強引ではあったが、総士自身いつまでもゆっくり話をしている
気にはなれなかったのだ。
「なにって・・・、ただの、クラスメート・・・だよ・・?」
肩を小刻みに震わせながら、今度は間を空けること無く
答えた一騎。しかし総士は鋭く切り返しをみせた。
「随分と仲がいいんだな?バスケ部の朝練は楽しかった?」
会話に皮肉を込めつつも、総士はジリジリと一騎に迫っていく。
一騎をドア越しにまで追いつめると、総士は途端にその身体を
自分の方へと乱暴に引き寄せた。
「そっ・・・−−−!!??」
言葉を言いかけた、その唇を 強引に奪い取る。
「−−−っ・・・・!!ン、んっ・・・」
一騎にとって初めてのキスは 一騎の気持ちを置き去りにしたまま
半ば強制的にされてしまった。
口内が総士の舌で激しく犯されていく。
ゾクゾクするような感覚が一騎の背筋を走ると、
身体の中に一騎自身今まで感じたことのないような熱が
徐々に篭り始めていた。
「っ、ふぁ、ぁ、・・っんん」
くぐもった 鼻にかかる声が次第に漏れた。
貪るように歯列をなぞられ、舌を激しく絡め取られた。
「んっ、ンン・・・っ、・・ふぁ、っ!!」
きつく舌を吸われて 信じられないような快感が
一騎の中に押し寄せてきた。
「ッん、ン、ん・・・−−−−」
濃厚で長いキスは、暫くすると一騎の身体の力を奪い取っていく。
気が付けば、一騎はズルズルと床にしゃがみ込んだ形になっていた。
ようやく総士と唇が離れる。銀色の糸が、つっ・・、と二人の間を結ぶように垂れ下がった。
一騎はその光景を目にし、異常な羞恥心にみまわれたのだった。
「っ・・・!!」
かぁぁっ、と赤くなる一騎。その瞳は大きく揺れて、
栗色の双眸からは涙が今にも零れ落ちそうだった。
そんな弱々しい一騎とは裏腹に、総士は自分の中で荒れ狂う激情を
更に強めていった。
凶暴な感情を今は抑えようとも思わない総士。
その瞳は、漆黒の闇にでも呑み込まれたかのような冷たさであった。
銀色の双眸が薄暗い部屋の中で怪しく光を帯び始める。
一騎は異様な総士の雰囲気に、包まれていた。
空気が痛い。
「そ、・・・うしーーーーー・・・?」
先程の強引なキスすら忘れてしまう程、
今一騎の目の前に立っている総士は危険そのものだった。
畏怖、驚愕、邪悪、混迷、色々な感情が混ざり合いながらも
不安でいっぱいの胸をキュッ、と手で押さえると、一騎は真下から総士を
見上げて言葉を発した。
「な、・・なんでーーこんなこと、するの・・・?」
紡いだ言葉はあまりに頼りないものだった。
声音も震え、少し擦れていた。
身体の震えが今だ止まらない。
一騎は、ひたすら総士の返答を待った。
何故こんなことをするのか?
何故、そんなにも怒っているのかーー?
聴きたい事は山ほどあったのだ。
しかし、今はひとつだけしか聴く勇気がなかった。
長い沈黙が訪れる、と一騎は肌で感じていた。
しかし、意外にもあっさりと沈黙は破られた。
総士が、低く唸るような声で 何かをぼそっと呟いたのだ。
「・・・ーーんだ・・。」
聞き取れなかった一騎は、”えっ?”と思わず言葉を零す。
必死に耳を傾けてみる。
「お前が・・悪いんだ」
今度ははっきりと聴き取る事が出来た。
しかし、聴き取ったその言葉を合図に、
次の瞬間 一騎にとって予想外の出来事が
自分の身に振りかかるのであった。
「総、士・・?」
「−−−−−お前はっ・・、僕のなのにっーーーー!!!」
荒々しい声と激情を宿した瞳が、ついに一騎へと
牙を向いた瞬間だった。
「そうっ・・・!!?」
総士の手が一騎の服を勢いよく掴むと、
馬乗りのような姿勢で総士が一騎の上へと強引に乗り上げた。
「っ・・−−いやだっっ・・・・・・!!!!」
一騎の小さな悲鳴は闇に呑みこまれながら、部屋中に響き渡った。
華奢な身体が冷たい床へと激しく押し倒される。
必死に抵抗しようと、総士の身体を懸命に押し返すも、ビクともしない。
体力的に総士の方が明らかに上だったのだ。
「さぁ、・・・・僕を楽しませてよ?一騎」
総士は 一騎の耳元でそっと甘く囁いた。
一騎は、これから起きる事が何なのかも分からずに、
ただ 目の前で冷笑を浮かべる総士を
見つめることしかできなかった。
+++
神様、どうして僕たちは
ひとつになれないの?
「いや、ぁっ・・・!!いやだっーー!!!」
「逃げるなっ、ーーお前が悪いんだろう?!」
ゾクゾクした戦慄が血流に流れ込むようだった。
自分でも恐ろしいくらいに凶暴な気持ちが、頭をもたげる。
気が付けばもう、止める事など出来なかった。
「っ・・、いたっ、−−−ぁあ、っーー!!」
あまりにも暴れる一騎に業を煮やした僕は、
左目の包帯を解くと、一騎の両手首に巻きつけて
両手を厳重に拘束した。
拘束されても尚、一騎は悲鳴をあげつつ、身体を大きく揺らして
激しく抵抗を見せた。僕は次第にそんな一騎に苛立ちを隠しきれなくなり、
行き場の無い苛立ちを一騎の着ている服へと途端にぶちまけた。
「うるさいっっーーーーー!!」
ーーーーーーービリッ・・・・・
「!!?」
ピリピリとした緊張感が漂う中、
その音は耳障りなほどに、部屋中へと木霊する。
一騎の着ていた服が、僕の加えた力によって 大きく引き裂かれ、
無残な姿となってビリビリに破けた。
先程まで悲鳴をあげていた一騎は、
ショックで声を失ったかのようだ。
あぁ、一騎
君とひとつになれたらいいのに。
僕の真下で硬直したかのように君は、瞳を見張り、
その栗色の聡明な瞳へと僕を映した。
瞳からは、行く筋もの涙が 頬を伝って流れていた。
なんて綺麗な涙なんだろう・・
僕はそんな事を思いながら、目の前に広がる光景に
酷く心を奪われた。
一騎の透き通ったような肌が、粗く破られた服の合間から見え隠れしている。
桜色の幼い突起は赤く色づき始め、僕の欲望を掻き立てた。
弱々しく光る栗色の大きな双眸は涙に濡れ、頬は朱色に染まって酷く扇情的だった。
乱れた服に、僕より高い体温。微かに震える四肢、拘束された手首が早くも汗ばんでいた。
そんな一騎の全てが、欲しくて欲しくて堪らなかった。
「・・・・一騎」
熱っぽく一騎の耳元で囁きながら、僕は乱れる呼吸もそのままに
薄桃色の果実に唇を寄せた。
最初は優しく舐めてみる。
「っ・・・!!」
すると、ピクッ、と可愛らしい反応が返ってきた。
僕は少し嬉しくなる。
今度は果実を口に含むと、舌先で転がしてみることにした。
「っ・・・あぁ、・・・い、やっ・・ッ、ン」
鼻に掛かるような甘く高い声色が、不意に一騎から零れた。
一騎は、自分の発した声に 瞬時に驚愕し、顔を更に赤めた。
「お・・・・れっ・・・・!!?」
か細い声でそういいながら、自分の声に
羞恥を覚えて顔を歪めた。
「大丈夫だよ一騎・・・・可愛いね」
僕はそう言って、一騎の唇に軽いキスを落とした。
「っン、・・」
一騎はビクッ、としながらも ソレを自然に受け止める。
僕はそんな一騎の仕草に機嫌をよくすると、今度は突起を
弄ぶように甘噛みしたり、摘んだり、こね繰り回してみた。
「ひゃぁ、ぁっ、ん・・・・・!はぁ、・・っ・・−−ぁあン!!」
まだ幼いというのに、一騎の反応は一級品だった。
火照る肌、止め処なく流す真珠色の涙、上気する頬。
床に散りばめられた艶やかで甘い香りがする美しい黒髪。
あまりに淫乱な声と卑猥な身体に、僕の鼓動が速くなる。
僕の中心は早くも一騎の姿に反応を示して、熱く固まり始めていた。
しかし、僕はまだ一騎を解放するには早すぎると判断して、
更に一騎へと快感を与え続ける。
「や、っ、・・いやぁ、ぁっ・・・そうし・・・ぃっ、だめ・・っ」
突起を弄繰り回しながら、次第に手を下腹部へと伸ばしていく。
甘い声には非難めいた色と恐怖の色、快感の色が入り混じりながら
僕の耳へと届いた。
けれど僕は気にせず、先へと行為を進めていく。
「はぁ、・・ぁンっ!!!」
一騎の中心まで辿り着いた僕の手は、布越しではなく
生でその中心に指先を這わせた。
一騎は思いのほか、反応を見せる。
「イ、・・・やっ、!!!総士っ・・・ソコ、ッ・・・やだぁぁ!!」
やはり自分の下半身に触れられる事に抵抗があるのか、
さっきまで瞳を虚ろにしていた一騎がいきなり覚醒したかのように
抵抗を再び見せ始めた。
「おとなしくしていろっ・・」
僕はそう言い放って、自分の頭を一騎の中心部へと移動させた。
「なっ・・・・!!?」
いきなり僕の視線が自分の中心に移動したことに
動揺した一騎は 抵抗するのをやめて、身体を強張らせていた。
「ヤダよ総士・・・・・、もうやだっ・・・・」
これ以上に無いほど顔を赤らめながら、一騎は涙声で呟く。
そのあまりにも可愛らしい声に僕の心臓はドクン、と大きく脈を打った。
「なにが嫌なの・・・?こんなに可愛らしいのにーー・・・」
僕は、既に熱くなっている一騎の中心へと手を這わせると
先端を擦りあげたり、解したりと、扱き始めた。
「ひゃ、あぁぁっ・・・!!!やっ、・・・・いやぁぁーーー!!」
一際甲高い声が、僕の耳を掠める。
華奢な身体が未知の快感に震え上がる。
一騎のソコはほんのりと赤みを帯び始めて、次第に硬くなっていく。
先走りの蜜が、零れ始める。
「淫乱だね一騎・・・・これだけで、こんなに感じてるの?」
僕は含み笑いをしながら、一騎の中心を口内に含ませた。
ぬるっ、とした感触と 歯列の刺激、舌の感覚、・・一騎は
どれにも反応を見せつつ、可愛い声で喘いだ。
「あ・・ァ、・・ぁン!!な、にっ・・・これ・・・・−−」
はぁはぁ、と肩で息をしながら 甘い痺れを感じているのか
一騎は胸の突起を硬くさせながら微かに震えた。
感じたことの無い刺激、感じたことの無い快感。
一騎を襲う全てが今、僕の手で、口で生み出されている。
未知の感覚に、こんなにも乱れ悶えている。
やっぱり、一騎は僕のだ。
僕は何度も自分の中でそう確かめながら、
一騎の先端を舌で舐め回して、悪戯に吸い上げた。
「っ、はぁぁ、−−あ、だ、めぇ・・・・っっ!!」
もう限界とばかりに、一騎はぽろぽろと涙を零しながら必死に
腰を振り始めた。本能なのだろうか・・、それとも自然に見につけたものなのだろうか。
その動作は、”僕が欲しい”といっているように見えた。
「−−−ほんと、可愛いね・・一騎?」
僕は口内から弄んだ一騎の中心を出すと、目を細めて
一騎のいやらしい身体を嘗め回すように一瞥した。
すると一騎が僕の視線に気付いて、すすり泣いた。
「っく・・・ひっ、く・・・・もう・・・やだ、よぉっ・・・」
幼い一騎。初めての行為に翻弄されて、
どうしていいのかわからないようだ。
「も・・、・・・見ない、でーーーっ・・」
あまりの恥ずかしさから、
我慢ができないかのように、泣きじゃくる。
「どうした一騎?泣く事ないだろう?」
意地悪げな視線を向けながら、僕は拘束していた手首に
巻きつく包帯を、勢いよく解くと、その包帯を今度は
一騎の中心の先端へと巻きつけた。
「ぁあ、あっーーーー!!」
先端に巻きつけた包帯をきつく縛ると、
僕は一騎の先走り液を舐め取って、微笑した。
一騎はすでに、身体全体が性感帯のようになりつつあった。
僕はそれを知っていながら、更に一騎を酷く弄びたい衝動に駆られていた。
「一騎・・・お前、射精とかって・・したことある?」
僕がそう訊くと、一騎は”・・・?”を頭に浮かべたように
少し不思議そうな顔をした。
こんな状態でも一騎は天然だから、可愛い。
「知らないんだね・・?僕が教えてあげるよ。」
そう言って僕は、包帯の縛りを先程よりも強めた。
「・・・・・・っ!!!イタッ、い・・・」
一騎はその縛り付けに、一瞬顔を歪めた。
僕は確かな一騎の反応を感じると、その包帯をそのままに
先端や根元などを扱いてやった。
最初は緩やかに、最後は激しく。
スピードに緩急をつけて擦ったり、ひっかいたりしてやる。
すると一騎は さらに淫らに、妖艶に乱れていった。
「はぁ、−−ア、んっ・・・やっ・・・もう、いやぁぁっーー・・!!」
否定の言葉とは裏腹に、その声は次第に大きく、そして甘くなっていった。
僕は一騎に覆いかぶさりながら、耳元で”もっと啼いてごらん?”とそっと呟いてみる。
そうすると一騎は、僕の吐息交じりの声に反応してゾクゾク、と震え上がり
瞳を僕に合わせてきた。
解放された両手が宙を彷徨う。
僕はその両手を優しく導いてやる事にした。
「ほら、一騎。僕の背中に腕をまわして?−−僕にしがみ付いてごらん?」
優しくそう囁けば、一騎は僕の言われた通りにした。
もう、抵抗する気力も、その気もないのだろう。
「アぁ、んっ・・そう、し・・・っ、出る・・・・、なんかでちゃうよぉッ・・・」
泣きながら僕にしがみ付いた一騎は 縋りつくような瞳で僕を下から
見つめてくると、自分の限界を訴えてきた。
僕はくすっ、と笑うと”いいよ、出して?”と呟いた。
一騎は僕の矛盾にすぐさま気づく。
そう。今一騎の先端は僕が支配している。巻きつけた包帯を
解かないと、一騎は初めての射精ができないのだ。
「−−そ、し・・・ほどい、・・・・てッーーーー」
大きな瞳が余すことなく僕をその瞳に映す。
自分の力ではもう、解く事が出来ないと悟ったのか、
あるいは自分でその部分を触る事が羞恥心が邪魔して出来ないのか。
そんなことは、どうだってよかった。
ただ、一騎が僕をその瞳に映し、僕だけを見て、僕だけを頼ってくれたことが
何よりも嬉しかったのだ。
「いいよ・・・、解いてあげる。でも、条件がある。」
僕はそう言って、一騎の涙に濡れた瞳を真っ直ぐに見つめて、
僕の想いを正面から一騎にぶつけた。
「もう、僕の傍を離れるな。−−−ずっと僕の傍に居ろ」
少し擦れた低い声色にのせて、僕はずっと思っていたことを
一騎へと言い放った。
すると、一騎は瞳を大きく見開き、驚いていた。
しかし、次の瞬間 酷く悲しそうな顔を僕へと向けた。
その顔が、・・・全てを物語っていた。
「・・・・できない、よ・・・・」
そのとき、自分でも何を言われたか
わからないほどーーーー頭が真っ白になった。
「な、・・・・・・・・んで?」
気が付けば、そう訊き返していた。
「だって・・・・お、れ・・・は・・・・」
そこまで言いかけて、一騎は瞳を静かに伏せた。
明らかにそれは、僕に拒絶を表す仕草だった。
僕の胸の中で、凶暴な激情が今まさに、膨れ上がり
表へ出ようとしていた。
瞬間、一騎にそっと顔を逸らされて
僕の頭に血が上る。
結び付けていた包帯を更にきつく締め上げた。
「アぁ、・・・・っいたぁぁーーーーっっ!!」
悲鳴のような一騎の声が部屋中に響いた。
僕は構うことなく、まだ手のつけていない未知の領域へと
指を這わせた。一騎の秘部だ。
自分の指先を口に含み、唾液を絡ませると
一騎のまだ開いていない秘部へと、その指を宛がった。
「−−−−−ァあ、あぁっ、・・ひゃ、ァっ、ン!!!」
一騎の甲高い声が部屋中に反響した。
僕は最初一本で慣らすつもりだったが、勢いよく
激情の赴くままに、二本ソコへと挿しいれた。
まだ、未熟なソコは一騎にとっては早すぎだった。
軽く紅い血が僕の指を伝って流れ落ちる。
「あぁっ!!総士ぃぃっ、痛いよぉっ・・・−−やだ、っ!!」
前の解放も許されず、未熟な後ろを無理やりこじ開けられて
一騎は狂ったように泣き始めた。
僕は自分の中で沸き起こる憤りをどうすればいいのかわからず、
ただただ静かに傷つきながら、一騎に辛く当たった。
「そんなに嫌かっ!?・・・・・・なら、誰ならよかった?!!」
自分の想いを否定されて、困惑していた。
「僕以外の奴ならっ・・・・・・−−お前はこんなことされても
よかったって、そう言うのかーーーーーー?!!」
激しく怒りをぶつけつつ、僕は秘部を何度も攻撃した。
深いところまで抜き挿しを繰り返す。
「あぁ、ぁンっ!!!ち、がっ・・・−−総、士っ・・やめーー」
違うと一騎は訴えつつも、卑猥な姿勢で僕の欲望をかき乱す。
艶麗な瞳は涙を零しながら、色っぽく肌を伝う。
肩で息をしつつ、僕の背中にしっかりと巻きついた一騎の腕が
より強く僕に絡まった気がした。
「やめない!!ーーーー・・お前に解からせてやるんだっ!!」
気が付けば、そう叫んでいた。
するりと、一騎の中心に巻き付いていた包帯をほどく。
そして、僕は再び、緩急をつけて一騎の中心を扱いてやった。
お前が悪いんだ。
「お前が・・・・僕以外の奴をあんな瞳で見るからっ・・!!」
許さない。
僕以外の奴をその瞳に映すなんて。
「はっ、ァあ、ッ・・ぁあンっ、そ、しぃっ・・」
艶かしい声が聴こえてくる。
一騎の中心を縛っていた包帯を解いた事で
一騎はひとつの痛みから解放されていた。
今は僕の指の動きを感じ取り、愛撫を止め処なく受けて
身体が反応を見せている。
一騎の先端からは甘い蜜が再び零れ落ちている。
「一騎ーーーお前は僕のだ!!・・・僕のなんだっっ・・」
「ぁ、ぁぁ、んっ・・そう、しっーーそうしぃ、っぃ・・・」
透明な涙を頬に伝わせて一騎は、僕の名を何度も呼んでいた。
一騎の中心は既に大きく膨れ上がり、今でもはちきれそうだった。
さざ波のような快感に、一騎は身を委ね始めていたのだ。
僕は、一騎の限界寸前の顔を見つめながら
胸の中に沸き起こる激情の奥に潜む、
どうしようもない哀願から、気持ちを逸らす事が出来なかった。
神様、どうして僕たちは
ひとつになれないの?
君とひとつになれたらいいのに。
そしたら僕は、こんなにも淋しくないのに。
「いやぁ、ぁっ、・・・なに、コ、レぇっ・・ぁぁああっ!!」
「誰にも渡さないっーーーーー!!!」
君に、優しくしてあげられるのに。
想いと行動が合致しないまま、僕は一騎の膨張した
中心部の先端を、指先で思い切り引っ掻いてやった。
「ぁッ、ァ、ん・・イタッ!!−−・・そう、しぃぃっーーーーっ・・」
その刹那ーー、一騎の先端から白濁とした透明な
愛液が 僕の腹部に放たれた。
「かず、きっ・・−−−−−!!」
僕は何故だか堪らなくなって、一騎をきつく抱きしめた。
何故だろう・・?
何故、こんなにも苦しいの?
ねぇ、どうすれば僕たち ひとつになれるの?
神様教えてよ。
一騎のことが好きなんだ。
裏NOVELに戻る 〜3〜
こんにちは〜。青井聖梨です!!夢どおりに書いてるので
下手な脚色は無用だと思いまして、なんか矛盾してるような、おかしいような
台詞や言動がありましても許してやってください!!所詮夢の中で考えた内容なので。(苦笑)
さて。なんていうか、そんなに鬼畜って程でもないですよね。ただ、私にはちょっと鬼畜
が混ざっている総士・・か、な・・?−−みたいな(笑)一騎もイヤイヤ言ってますけど
実際顔は本当にいやって感じじゃなかったのですよ?(笑)
そんなことより思いのほか長いですな・・この話。だけど実際夢で見てる内容ってどれくらいの
長さなのだろう・・?私の睡眠時間が六時間程度なので・・六時間分の内容ってことですかね?(爆)
おいおい、勘弁してくれ〜〜(涙)
それでは次回も宜しくお願いします!!
青井聖梨 2005.11.18.