会いたいと、
何度胸の中で叫んだかわからない


声に出したって
どうせ君には届かないのだと

いつから俺は諦めるようになったのだろう


でも今は違う


今は・・



君は俺の傍にいる
俺の、腕の中にいる


もう 諦める必要はない


だって、この想いも 俺の声も




君に届くから――――――――








君は僕を愛してる








「あ・・っ、アス、ランっ・・」


切なそうに瞳を細め、呼吸が荒くなる君を
俺はベッドへと静かに押し倒した。


「ダメだよアスラン、こんな所 誰かに見られたら・・」


「心配ないよ、ちゃんと鍵は閉めた。
それに俺の部屋は防音機能尽きだから、いくら声出しても外に漏れないよ。」


「そういう問題じゃなくて・・っん・・・!!」


荒々しく貪るように口付ける。
キラは身動ぎながら、必至に俺へと抵抗をみせた。


「ふっ・・・っんん、・・・はぁっ・・」


俺は抵抗するキラの手を掴んで、
更に深くキラの口内を味わっていく。
苦しそうに、呼吸をしようともがくキラ。
その頬はいつの間にか真っ赤に染まって蒸気しているようだった。

可愛い・・。


俺はそんな事を思いながら、キスをし続ける。
キラは段々キスに酔いしれ、目が虚ろになってくる。
抵抗する力もなくなって少し身体の力が抜けているようだ。
俺はそのタイミングを見逃さなかった。

キラにキスしながら、俺はそっと手をキラの中心へとしのばせる。
そしてキラの膨れ上がりつつあるソレを直接握り締めた。


「ひゃあっ!!!」


驚いたようにキラの身体がビクンと跳ね上がる。
俺はその反応に気を良くして、キラの中心を弄び始めた。
最初は擦ってみせた。次に先端をクリクリといじくり回してみる。
キラは面白いくらい敏感で、その姿は驚くほど淫乱だった。


「ぁっ・・・あぁんっ・・や、ぁっ・・・ん・・」


キラの艶かしい喘ぎ声と主張し始めるキラの中心。
俺はどんどん興奮して行った。
思わずゴクリ、と唾を呑んでしまう。

そのうち室内にグチュグチュ、と厭らしい音が響き渡り始めた。


「あ・・・・っ、あぁっ・・・・!!」


キラが俺の下で悶える。
俺の指をその華奢な身体で感じ、小刻みに震えている。
限界が近いのだと思った。


「アスラ・・ぃ、やぁっ・・・」


「・・嫌なの、キラ?こんなに感じてるのに・・・?」


キラの中心は大きく膨れ上がり、既に堅くなっていた。
先端からは甘い蜜が限界を訴えるように零れ始めている。


「ぁつ・・・、だ、めぇっ・・・・アスラ・・・」


キラは透き通るほど綺麗な涙を瞳に溜めて、
俺へと必至に訴えてくる。
キラの両腕は俺の背中へといつの間にか回され、
その両腕は微かに震えていた。


あぁ・・・なんて愛しいのだろう。


今にも壊れそうなキラ。俺だけを映すその瞳。
俺の動作に反応する敏感な身体。
全てが愛しく、全てが大切だった。


「キラ・・一回出しておこうか・・?」


そういって俺は、キラの膨張したソレを口に運ぶと
舌先で激しく嘗め回した。


「あっ・・!!!−−ん、・・・んぅ・・・・いやぁっ・・・!!」


口の中の熱さと俺の下の動きで、今にも理性を手離しそうなキラが
壊れたように啼き続ける。俺を感じている証拠だった。


「アスラ・・・っ、もう・・・ぼ、くっ、・・・・・・」


キラのその言葉にいよいよ限界が来たのだと悟った俺は、
俺の口内で更に膨張していたキラの先端を強く吸い上げた。


「っ・・あぁぁっーーーー!!」


キラは強く強く俺の背中にしがみ付くと
甲高い声色をあげて ぶるっ、と大きく身震いした。
するとキラの甘い蜜が、同時に俺の口内へと吐き出された。
俺はごくりと全て飲み干すと、キラに向かって”美味しかった”と
一言いって微笑んだ。

キラは、顔を真っ赤にしながら”バカアスラン!”といって
両手で可愛い顔を隠してしまった。


「キラ、恥ずかしがる事ないだろう・・?」


俺は苦笑しながら キラの両腕を掴み、
キラの隠れていた顔を露にさせた。

キラは拗ねたように、恥ずかしそうに瞳を大きく揺らしながら


「アスランが、意地悪するから・・」

と一言呟いた。


俺は”意地悪なんかしてないよ”と微笑んで、
キラの額にキスをした。


キラは俺のキスに少し反応しながら、くすぐったそうに
”やめてよ”と言いながら微笑んだ。





少し前までは、こんなこと 考えられない事だった。






今はこうして君と二人、会うことも 愛し合うことも出来るけれど。
だけど三年前は・・・

お互いが居ない場所で お互いを憎みながらも
求める事しか出来なかった。


会いたいと、
何度胸の中で叫んだかわからない



一緒に並んで進んでいくはずだった道が 俺たち
いつの間にか分れていて


俺はいつの間にか、君を見失っていて


お互いの心が 完全にすれ違っていた
あの頃―――――。



”会いたい” ”声が聴きたい” ”君に触れたい”


いつも声に出したくて、出せなかった心の声。
胸が破けそうなくらい 夜は いつも君を想った。

でも いくら想ったって



声に出したって
どうせ君には届かないのだと



・・いつから俺は諦めるようになったのだろう。






でも今は違う


今は・・








君は俺の傍にいる
俺の、腕の中にいる











       キラ






       キラ・・・






「・・・キラ・・・・」




不意に、ポツリと想いが零れた。




「・・・アスラン?――どうしたの・・?」



君は俺の零れた想いを拾い集めてくれた。


「・・キラ、――お前を 抱いてもいいか・・?」


真剣な瞳で キラにその身体が欲しいと俺は伝えた。
急激に変わった俺の態度にキラは 目を丸くする。
一瞬何を言われたかわかってない様子だった。
でも少し経って、キラはまた顔を赤くして瞳を大きく揺らし始めた。
ようやく理解したようだ。


「キラ・・・」


俺は熱っぽい声色で、キラの名前を呼ぶと、そっと頬に口付けた。
キラは微かに震えながら 身体を強張らせる。


「・・・やっぱり、ダメ?」


俺は遠慮がちにそう言って 下に組み敷いていたキラから
退こうと身動きした。



その瞬間――。


キラの細い腕が、退こうとした俺の身体を止めて、
首に捲き付いてきた。


「うわっ・・・」


俺は引っ張られた勢いで前に倒れこむ。
すると、俺の唇に 柔らかく温かいモノが押し当てられていて・・。
気がつくと俺は キラにキスをされていた。

キラの唇の感触が、俺の身体全身に広がるように浸透していく。
まるでそれは キラに全てを支配されたような感覚だった。


離れられない。


そう、思った。


「・・・キラ・・・?」


触れ合うようなキスをしたあと 余韻を持て余しながら、
俺はキラにそっと問いかけてみる。

するとキラは耳まで真っ赤にしながらも、
ギュッ、と俺にしがみ付いてきた。
俺はそんなキラを優しく抱きしめてやる。


「いい、よ・・。」


「えっ・・・?」



「アスランとなら・・僕、してもいいよ・・・」


「キ、ラーーーー」



少し震えたような声色で、瞳を揺らしながら
静寂の中 キラはポツリと言葉を零した。




「アスラン・・・」



寄り添うように、求めるように
空中へと 君の言葉が広がる。










「抱いて・・。」









キラ、お前を愛してる。









+++









ベッドシーツが乱暴に乱れる。
床には 脱ぎ散らかした衣服が無造作に置かれている。
ベッドのスプリングが、音を立てて俺たちを祝福する。
全てが今、この瞬間に重なり合う。
君の素肌も 君との時間も 君との道も。




全てが、俺たち重なり合う。
全てが俺たち二人だけのもの。
この世界も、この身体も この心も。
やっと、俺たち・・・同じときを過ごす事が出来る。
あの頃みたいに・・・。






ギシッ・・ギシッ・・・




「あぁぁんっ・・!!」


キラの良い所を俺はしきりに攻め続けた。
その度キラは艶かしい声を上げ、腰をよく振る。


「や・・・、やぁっ・・・、アスラっ・・・」


「キラ・・・っ、可愛いよーーー」



そう答えながら、俺はキラの奥へ奥へと自分のモノを
侵入させ、犯していく。


「は・・・ぁ・・ん、・・んっーー・・」


俺は自分のモノでキラの中を自由奔放にかき乱しながら、
手は再度キラの半勃ちになったそれを弄んだ。


「い、や・・・っ、嫌、アスラ、・・・っ」


否定の言葉を発しながら 乱れるキラに
俺は”大丈夫だよ、キラ”と優しく言って 鎖骨にキスをした。


「あ・・・・・んっ・・」


キラは涙を流しながら俺に必至にしがみ付いてくる。
腰をさっきより振り回しているようだ。


「足りないの・・・?キラ。」


そういって、先ほどよりも加速度を上げて律動を早くしてやる。
ベッドのスプリングは 更に音を立てて、俺たちの愛を歌う。


ギシッ・ギシッ・ギシッ・・



「あっ、・・・あっ、・・・アスラっ・・・!!」


気持ちいいと言うように声をあげ、啼くキラ。
しがみ付いたキラの腕が俺の身体に後をつける。
激しく乱れる淫乱で色っぽいキラ。
俺はそんなキラに煽られるまま、最奥をひたすら貫いた。

キラの中心は先端から再び甘い蜜を漏らし、クチュクチュと
音を立てて 俺を興奮させる。
キラの中で大きく膨張し始めた俺は、自分の限界がそろそろだと
気づき始める。


「っう・・・あぁんっ・・・あ、アス、ランの、おっきい・・・」


キラはそんな恥ずかしい事を漏らし始めた。
俺は”ははっ・・”と乾いたように笑った。

キラの先端が堅くなり キラも俺も限界だといよいよ互いに
思い始めた。


「キラ・・そろそろイこうっ・・」


少し苦しげな声で俺は言った。



キラはこくりと、頷いて 俺に身を委ねた。
俺は律動を更に早くして キラの良い所を限界まで貫いた。


「あっ、・・あっ・・・、んぁ・・・!!」


喘ぐ声と荒い息が交差する。
俺は最後の力を込めるかのように、キラの最奥を力強く突き上げた。
と、同時に キラの中心の先端を爪で引っ掻いたのだった。




「っあああ・・・アスラぁンっ・・・・・・!!!」


「っく・・・・キラッーーーーーー!!!」



一際甲高い声で啼いたキラは、中心から白濁とした蜜を吐き出した。
その振動で俺はキラの中に、自分の欲望を吐き出す。


二人同時に達したせいか、どちらも力が入らないかのように
俺たちは息を肩でしながら、ベッドに身体を預けて横たわった。


しばらくして、呼吸を整えた俺は
横で苦しそうにまだ呼吸を整えているキラを見つめた。


するとキラは”はぁはぁ”と息を整えながら、何かを伝えようと
必至に言葉を紡いでいた。


「ア、スラ・・ンっ・・」


「・・・?なに、キラーー?」


俺はか細い声のキラが零す言葉に耳を傾けた。


「っ・・・て・・・」



「え・・・・?」


呼吸が荒いせいか、聞き取りづらい。


「なに、キラ・・・もう一度言って・・?」


俺は催促してもう一度言ってもらうことにした。







「・・・好きって・・言って・・・」







聴こえた。






「・・お願、いっ・・・アスラ、ン・・・」



今度は ちゃんと。









「キラ・・・・・・」






『好きって言って』


こんな言葉・・




『お願い、アスラン』




キラの口から聴けるとは、思わなかったよ。







俺はキラの髪を優しく掬い上げると、
その髪にそっと唇を押し当てて言った。





「好きだよ、キラ。」





声に出したって届かないと 諦めていた俺の声。




だけど今は


もう 諦める必要はない。




あの頃のように、立ち止まる必要も ない。




「いつだって 俺の心はお前のモノだよ・・」




だって、この想いも 俺の声も



「アスラン・・・」




「キラ、・・・・愛してる。」






君に届くから――――――――







「・・・僕、もだよ・・・」



静寂の中、キラが呼吸を整えて
俺へと言葉を紡いだ。



「えっ・・?」




「僕も、アスランが好き。」



「キラ・・」



「僕の心は、いつもアスランと共にあるよ・・」



キラは擦り寄るように身体を俺へとくっつけてくる。
そして大きな澄んだ瞳で俺を真正面から見上げてきた。


「アスラン・・・」



不意に、大きく見開かれた目が、静かに閉じられる。
甘えるような、可愛らしい声が俺の耳に届く。
薄桃色の形のいい唇が近づいてくる。
俺は早くその感触を確かめたくて、自らその唇を奪いに行った。




「愛してるよ・・・。」







キラが愛の言葉を紡いだ瞬間、
俺はキラの唇に深く口付けた。










キラ、お前は僕を愛してる。













そうだな?











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星星様!キリ番4444を踏んでくださってありがとうございました!!

こんにちは〜、青井です。アスキラ初のR18モノでございます。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
といっても、果たしてR18と言えるでしょうか、これ・・(笑)
せいぜいR15がいい所かな・・。自分の技量の無さに打ちのめされるばかりですよ(涙)
今回の話は、そうですね〜、18歳の二人です。まだ、ガンダムが三体盗まれる前あたり
の時間設定かな・・?殆どオリジナル入ってるんで大目に読んで頂ければ幸いです。
この小説はとりあえず”甘い二人”を目標に書いてるのですが、いまいち甘さが足りない気が
します。なのでオマケを書きました。星星様、是非読んでくださいね。
やっぱり甘い言葉をいくら言わせても甘い雰囲気を作り上げるのはまた別なんですね〜。
反省してます。 それでは、この辺で失礼します。
2005、6、10、青井聖梨