せめて届いてはくれないだろうか






この声だけは














君に響く声









「うわぁ・・綺麗。」



「ホントだな。」




学校帰りに、偶然立ち寄ったアンティーク・ショップ。
店内に入るなり、キラは何かを見つけ、一目散に目的のアンティーク雑貨へと歩み寄る。
今キラが食入るように見ているのは、優しい光を放つ夕暮れ色の花文ランプ。
その姿はとても優雅で、存在感があって 見るモノ全てを包み込むような錯覚を
俺たちに起こさせた。

ランプの模様には沢山の花が描かれていた。
どの花もきめ細やかで丁寧に形どられている。その完成度は目を瞠るものがあった。
見ているだけで、思わずため息が出てしまうほどだ。
近くで瞬きする事も忘れてしまうほど、目を見開いて見ているキラの、気持ちがわかる。
俺はじっとひたすら見つめているキラに、共感の意を伝えるべく、声を掛けてみた。



「このランプの光・・優しいな。見ていて幸せになる。」


店内では、ランプが置かれたコーナーだけが少し薄暗い。
ランプの明かりを付けるための演出だろう。
俺はキラに一瞬視線を向けて呟くようにそういうと、再びランプへと視線を戻した。
するとキラから返事が返ってくる。


「うん・・。――・・・・欲しいなぁ・・。」


独り言の様にポツリと呟いたキラの一言。
俺は少し驚いた。


「キラ、・・欲しいって このランプいくらすると思ってるんだよ?」


驚きと呆れた声色で、俺は言葉を紡いだ。
するとキラは”・・だって”と泣きそうなくらい顔を歪めた。
その肩は小刻みに震えている。


「・・・そんなに欲しいのか?」


聞いて見ると、キラは俺のほうを向いて 深く頷いた。


「今見たばっかりなのに?」


再び俺がそう聞くと、”なんでそんなこと聞くの?”とというように
キラは微かに小首を傾げて俺を見上げた。


「ずっと気になってたものなら解かるけど・・今さっき目にしたものを
泣きそうなほどに欲しがれるものなのか・・?」


俺は半信半疑キラにそう聞いてみた。
するとキラは”なれるよ”と言って 非難めいた瞳で俺を見つめてくる。
俺は何となく納得できずに”そう”と軽く呟いた。
キラは俺のその態度が気に入らなかったらしく、さらに非難を俺に浴びせてくる。


「アスラン・・一目ぼれって信じないタイプ?」


訝しげに非難めいた瞳で聞いてくるキラ。どうやらランプに一目ぼれしたとでも言いたげだ。
俺は、そんなキラの視線と態度に息苦しさを覚えて、視線を逸らす。


「信じないわけじゃないけど・・・、それとコレとは話が別だろ。」


俺がそう言うと、キラは”同じだよ!”とムキになって言い返してきた。
”同じか〜?”今度は俺がキラに非難めいた目を向けると、キラは
真っ直ぐな瞳で俺を捕らえた。俺は思わず、その紫玉の瞳に魅入られる。


「好きって気持ちには変わりないよ。」


キラははっきりと俺にそう言ってきた。好きになる事に、ずっと前から
気に入っていたとか そういう理由みたいなものは関係ないと。
俺は”確かにそうだけど、・・でもな・・”と言葉を濁す。
感情は理解しているのに頭が付いて行かない。

曇った顔を浮かべる俺を目の前に、キラは短い沈黙をした後、
覗き込むように俺を見上げて視線を合わせてきた。

「じゃあアスランは、好きだとか大切だとか想うときに
理由が必要なんだ・・・?」


「えっ・・」


いきなり聞かれた質問に、俺は少し戸惑う。
するとキラは 次の瞬間、ふわっと花がほころぶように笑うと
俺に優しく語りかけた。




「好きだとか大切だとか、そう想う気持ちに
理由なんて要らないんだよ アスラン・・」





そう云って小さく微笑んだ君が 
ランプの光よりも優しくて 綺麗で・・




俺はそのとき、無性に君が欲しいと 想ったんだ。


















「アスラン、起きたか?」


広々とした室内に木霊した、その声。
意識をはっきりとさせたアスランの視界に飛び込んできたのは
金色の少し長い髪と金色の瞳をした凛々しい顔立ちの少女だった。
彼女の名前はカガリ・ユラ・アスハ。このオーブ国の代表をその若さで務めている。


「・・・おれ、寝てた・・のか?」


記憶を呼び覚まそうと、アスランは額に手をつきながら
横たわっていたソファーから身体をゆっくりと起こす。
カガリはそんなアスランを横目に 多量の書類と挌闘している所だった。


「あぁ・・、”うたたね”程度だけどな。」


クスッと軽く笑ったカガリは ”何か入れるか?”とアスランに聞いた。
アスランは”いや・・”と遠慮がちに言った後、視線を床に落とした。


「・・どうしたんだ?」


カガリが不意に曇ったアスランの表情に気づき、訊ねてきた。
アスランは その言葉を聞くと、一瞬苦笑して 視線を今度は天井へと向けた。
どこか遠くを見つめるかのように。


「・・・・夢を、見た・・・」


そっと呟いたアスラン。その翡翠の瞳は、どこか儚げで微かに揺れていた。
カガリはそんなアスランに吸い込まれるような魅力を感じながら再び訊ねた。


「・・・・どんな夢、だったんだ・・・?」


少し慎重な声色で、訊ねるカガリ。聞いていいものかどうか、
彼女なりに迷った様子だった。
アスランは、ゆっくりと口を開き、視線もそのままに話し始めた。


「綺麗なランプを欲しがる大切な人の夢を見た。
・・・見つけたばかりのランプを必要以上に欲しがる彼に、俺は納得がいかなくて。」


そう言うと、アスランは眩しいものを目にしたかのように薄っすらと瞳を細めた。
カガリは黙ってその言葉の続きを聞いていた。


「そしたら彼が、俺に言った。―好きだとか、大切だとか 想う気持ちに
理由なんて要らないと・・・。そう、・・・教えてくれたんだ。」



カガリは、切なそうに瞳をゆっくりと閉じたアスランを目にして、
それ以上聞いてはいけないことのように思えた。


「そうか・・・。」


そして短く答えて、再び彼女は書類に視線を落とした。
静止されていた仕事の続きを彼女はまた、再開する。

アスランは何も聞かない彼女の優しさに、ほんの僅かな痛みを覚えると
再び意識を深い暗闇へと落としていった。



あのとき、心のどこかで俺はあのランプよりも
綺麗なものを見つけていた。
あのとき、心のどこかで俺はあのランプの光よりも
優しいものに気付いていた。
その答えは、君だよ キラ。


お前はいつだって綺麗だった。
その紫玉はいつだって優しく俺を包んでくれていた。
どこまでも、儚くも脆いお前の全てを護りたいといつだって考えていたあの頃。
俺の世界の中心は、いつだってお前だった。
心に誓いを立てて、迷わず世界を駆け抜けて 君が望む世界を切り開こうと
未来に願いを込めたあの頃の自分。
君さえいれば、何も怖くなかった。

握り締めた小さな手が、いつも微かに震えていた君。
俺はその震えを、止めたくて――、いつでも君を護っていける強さを欲していた。
君のためなら何だって出来る、そんな気さえしていたんだ。
それは今も変わらず胸の奥で眠っている想い。



持て余す、この焼け付くような君への想いを
声に出して伝えたいと 何度も思った。

けれど今の自分には、その権利がない。
君をあれほどに傷つけてしまった罪が、事実が 俺を苛める。


もしも 伝える事を許される時があるとすれば
そのときはきっと 君が本当の意味で心から笑える世界を、
安らげる場所を 手に入れたときだ。
そして俺が、君を護れるだけの強さを手に入れたとき、・・その時だけなんだ。


だから 早くそんな世界を手に入れたい。
この胸が焼け付くような焦燥と、激情に押しつぶされる前に。
俺の手がどんなに赤い血に染まったとしても。 


この瞳が、君しか映さない限り
俺の世界は永遠に 君を縛り続ける・・




この、吐き出せない 想いと共に―--――。





+++







君にはいつも 俺が居ないと
駄目だと思ってた。





馬鹿だな





駄目になるのは、俺のほうじゃないか・・











「っあ・・・ふぁあ、・・ん・・!」


一際甲高い声が無機質な室内に木霊する。
艶かしい淫らな顔。ほんのりと上気した卑猥な身体。
柔らかな亜麻色の髪。アスランを濡れた瞳で一心に見つめてくる
その紫玉の双眸。彼の全てが、アスランにとっては脅威であり
狂おしいほど愛すべき存在であった。


「あっ・・、ぁぁあっ・・、んっ・・・ぃやぁっ・・・!」


上下の律動を速くすればするほど、堪らない色気を振り撒き、
可愛い声で喘ぐ目の前の幼馴染を組み敷きながら
アスランは漠然とした不安と言い知れぬ激情を胸に抱えていた。



「・・キラッ、――キラ!!」


動きをより大胆にしていくことで奥までキラの内部を勢いよく貫いた。
キラは凄まじい快感の波に声をあげる。


「あぁっっ・・!!はぁ、ン・・、アスラッ・・・」


キラの中心からは止め処なく先走りの蜜が先端から零れ落ちている。
アスランはそれを見るなり、キラ自信をきつく擦り上げて扱き始めた。


「ひゃぁぁっ!!・・だ、めぇっ・・・、あ、ぁあ・・・ん、っ・・」


四肢を震わせ、キラは必至に押し寄せる快感に耐えていた。
アスランの髪の毛にキラは自分の両指を絡ませて
髪をかきあげるように縋りつく。
アスランは、キラの身体に自分の身体を密着させた状態で
キラの中心を心ゆくまで弄んだ。

とっくに限界は来ている筈なのに、キラのソコをいつまでも開放せずに
塞き止めているアスラン。その翡翠の瞳は暗い影に満ちていた。


「はっ・・・ぁああ、ふぁ・・・んっ―‐アス・・、ラ・・ッ・・お願、いっ・・」


真珠の涙を頬に伝わせながら、妖艶に光る紫玉の瞳は
情欲に溺れた聖天使のようだった。
涙に濡れた瞳がもっと欲しいと語りかけてくるようで、アスランの中心を
大いに興奮させつつ煽り立てた。


「キラッ・・・・可愛いよ・・。」


扇情的な幼馴染の赤い小さな唇に、濃厚なキスを落とす。
するとくぐもったような声が生き絶え絶えに聴こえてくる。


「っ・・んん・・ぅっん・・ふぁ・・っ、ン・・」


アスランから絡めたはずの舌だったが、口内を激しく貪っていくうちに
キラの舌が積極的に反応をみせ、より深く絡みついてきた。
アスランはキラの可愛らしいその行為に気を良くして 思いっきり吸い上げた。


「っ・・ふぁ・・・ん、っ・・、はぁ・・・!」


苦しそうに顔を歪めながらも 必至にすがり付いてくるキラ。
可愛くて、愛しくて、どうしようもなかった。


濃厚なキスからやっとのことで開放してやったとき、
銀色の糸が口から糸をひきながら零れ落ちるのが目に入った。
自分の欲望が、キラの口の端から受け止めきれずに溢れ出たのだ。


「キラ・・・好きだよ。」


アスランは口の端から零れた唾液を指で掬ってやると、
今度は唇に、触れるようなキスをした。


「んっ・・・」


キラは朦朧とする意識の中で、アスランにされるがまま
再びキスを受け止めた。
名残惜しくなりながらも、唇を離すと、キラの紫玉の瞳は
憂いと熱に帯びていて アスランの心を震え上がらせた。


湧き上がる衝動を押さえきれずに、アスランは再び
激しい律動と、キラの中心へのしごきを再開させる。



「っふぁ・・、・・んっ・・、ぁあっ・・・!!」


瞳から行く筋も涙を流しながら喘ぐキラを何度も貫くアスラン。
何度貫いても足りないと思ってしまう。
渇いた心も癒されない孤独も すべて目の前の幼馴染を
愛しすぎてしまったせいだと気づいてしまった。


「キ、ラッ・・・愛してるっ・・・、お前を、愛してる・・・っ」


肩で息をしながらも うわ言のように何度も呟いてみせる。
キラは 快感と刺激で半分狂いながらも、アスランの零した
愛に反応を見せ始めた。


「っはぁ、・・・あっ・・すら・・・んっ・・・!!」


首に腕を回し、きつく抱きついてきたキラにアスランは少し驚いた。
腰を自ら求めるように振りながら、必至にしがみ付いてくる。


「あっ・・・あぁ、・・・、きもち・・、ぃっ・・、あすら・・・っ」


律動に合わせて激しく腰を振ってくるキラ。
アスランは自分がキラに求められているという喜びで、気を失いそうになる。


「キラ・・・、一緒にイこう・・・?」


「ぁあ・・、ん・・・、はやくぅっ・・・アス、ラン・・」


キラは涙を流しながら 大きな紫玉の双眸を微かに揺らし、
上目遣いでアスランに懇願した。
アスランは愛しそうに翡翠の瞳を細めると、キラを正面から見下ろしながら
酷く甘い声色で呟いた。


「愛してるよ・・キラ」


そして優しく包み込むような眼差しで 薄っすらと微笑む。
キラは そんなアスランを前に、大きな瞳を更に涙で滲ませながら
懸命に目を瞠っていた。

キラのそんな様子を不思議に思ったアスランは、
囁くようにそっと訊ねてみる。


「キラ・・どうしたんだ・・?」


涙を滲ませながら 懸命に瞳を見開くキラ。
キラは艶めいた声色で微かに震えながら 呟いた。


「だって・・・アスランの顔が、・・涙で見えないからっ・・・」 


アスランの姿を瞳に映そうと溢れる涙もそのままに、
一心に見上げてくる愛しい幼馴染のあまりに健気な仕草。

アスランは押し寄せる歓喜と激しく胸を締め付ける切なさに
どうしていいかわからず、苦笑した。


そして、そっとキラの頬に唇を寄せて 耳元で呟いた。



「忘れないでキラ・・俺がお前を愛している事を」





するとキラは、顔をくしゃりと歪めながら 
苦しそうに微笑んで、ひとこと俺に言葉を紡いだ。









「いってらっしゃい・・」








君にはいつも 俺が居ないと
駄目だと思ってた。





思っていたのに




・・いつから君は そんな風に
無理して笑えるようになった?




いつから君は 俺と離れても
平気になった?





馬鹿だな、俺は






キラをそんな風に変えてしまったのは
俺自身だというのに。







『・・・言って、――俺が欲しい・・?』





一瞬でも期待して キラにみっともなく
縋ってしまったなんて・・。



あまりにも滑稽だ。








『ここに居るよ、お前の側に。』






駄目になるのは、俺だ。






キラと離れて








駄目になるのは、俺のほうじゃないか・・








+++







「さっきの見た?凄かったな・・」


「あぁ、アスラン・ザラだろ?容赦ねぇなぁ・・。
シンの頬を二回ビンタだもんな!」


「怖えぇ・・、フェイスだもんな。逆らわない方がいいかもな。」



先程あったちょっとした騒ぎで、ミネルバ艦内は騒然としていた。
フェイスであるアスラン・ザラが、後輩のパイロット シン・アスカを
皆が見ている前で 平然と叩いたせいであった。



「でもさ、シンは正しいことしたんじゃないのか?」


「さぁ・・、よくわかんねーけど、アスラン・ザラには気に入らねぇ
ことだったんだろ?」


アスランに聴こえないように、ひそひそ話しをしているつもりのミネルバクルー。
がしかし、アスラン当人には 皮肉にも聞こえてしまっていた。


「なんかヤダよな、あの人の感情のままに叩かれたりしたらさ・・。」


「そんなことは、いくらなんでもしないとは思うけど・・」


「わかんないぜ?・・っつーか、あの人 そもそも心あるのか?
思いやりみたいなもの・・。あんま笑ったとこ見たことねーし・・」


カベに寄りかかって尚も話を続ける二人のミネルバクルー。
二人の非難の声を遠くで耳にしながら、アスランは その場を後にした。













静寂に包まれた廊下。
自分の歩く足音しか響いていなかった。
不意に窓から覗き込んだ夕日がアスランの
顔を赤く染め上げる。



「・・キラ――・・・ 。」


ふと、零れたその名前。
自分の抑え切れない想いが零れた気がした。





『っつーか、あの人 そもそも心あるのか?』



先程言われた言葉が 頭を軽く掠める。




”こころ”、だって?



自嘲気味にひとり、笑ってみせる。




心なんて、今の俺にあるはずないじゃないか。





だって 心は





俺の心は・・







--------------『心だけは、ここに置いてくよ。』------------------------------------











「・・キラに預けたままだ」














俺の心は、君のいる場所に置いてきたんだから。






+++






『好きだとか大切だとか、そう想う気持ちに
理由なんて要らないんだよ アスラン・・』




俺には理由が必要だった。





だって理由がなければ、
君を縛り付けてまで 俺の側に置いてしまいそうだったから。


それくらい、俺は君を愛してた。
あの頃から・・ずっと。



引っ越す事になったときもそうだ。
俺は どんなに仲が良くたって、他人同士・・別の家の子だと
理由をつけなければ、とても君とは離れられなかった。



もし、理由を捨て去って あのとき 真っ直ぐ迷うことなく
君をひたすら愛していたなら


なりふり構わず、想うがまま 君の側にいたのなら




俺たち
罪を背負わずに済んだかもしれない。







君を護るために、君と再び違えてでも
力を手に入れようとしなかったかもしれない・・。





キラ、お前は待っていてくれるだろうか?
お前と違う道を歩む決意をした、こんな身勝手な俺を。

今度こそお前が心から笑う事の出来る平和な世界を
手に入れてみせる。そのためなら、どんなことだってする。
だからどうか、今は ・・遠くからでいい、見守っててくれないか。



お前がこれ以上、傷つく必要なんてない。
俺がお前の罪も罰も、全て背負ってやるから。
だからお前だけは、・・どうか苦しまずに どこかで笑っていて欲しい。




キラ・・・




愛してるよ、いつだって




どうか忘れないで。

















                           せめて届いてはくれないだろうか


















「忘れないでくれ・・キラ」
















                                この声だけは















  NOVELに戻る   〜君に沈む声〜



こんにちは〜、青井聖梨です!いかがでしたか、この暗さ(笑)
種デスも物語佳境ということで、アスキラも再び同じ道を歩く事になりましたvv
なのにいつまでも私のアスキラはすれ違うばかり・・どうなんでしょうコレは(汗)
この話は君に沈む声のつづきというよりアスランバージョンです。
ここの性描写の場面はちょうど君に沈む声の「心だけはここに置いていくよ」、「うん」
というやりとりの後といいますか、つづきになります。照し合わせて読んでみてくださいね。
では、この辺で!
2005.7.15.青井聖梨