大丈夫
きっと大丈夫
どこかで君が笑うから
〜後編〜
「っはぁ・・・・」
切なげに漏れる君の吐息は、僕の耳を微かに掠める。
あと少しで触れ合う唇の距離を保ちながら、
僕は君へと心を紡いだ。
「ここはどうだ・・・?気持ちいか、一騎?」
出来るだけそっと、優しくそう呼びかけると
一騎は瞑っていた瞳を開き、僕の顔をじっと見つめた。
「ぁっ・・・、そ・・しぃ・・・・」
よがる様な甘い声色で僕の名前を呼ぶ一騎。
誘っているとしか思えなかった。
「一騎・・どうなんだ?言ってくれなきゃ、わからない・・」
そういって僕は、既に剥き出しの一騎の中心を指先で厭らしくなぞり始めた。
一騎はそんな僕の指に感じて身震いしながら、喉元から甘い声を更に出す。
「ぁあっ・・、ぁン・・・っ・・・あ、あっ・・・」
矯声しか発しない一騎。
普段なら見ることの出来ない、淫らな幼馴染を目の前にして
僕の心は高揚感と妙な緊張で昂っていった。
あの純粋無垢で、穢れを知らない聡明な瞳を宿す彼を
自分は今目の前で犯している。
その何処までも透き通った瞳を、今は情欲に溺れさせて涙で濡らしている。
華奢な身体に直接触れ、休む間もない愛撫を与えて喜ばせている。
一騎の白い肌は赤みを帯び、まるで生まれたての赤ん坊のように
体温は高かった。それもそうか、高熱を出しているのだから。
綺麗な身体、綺麗な心を持つ この目の前の幼馴染を今、
僕は支配し、全てを奪おうとしている。
そう思うと、なんだか自分は聖女を犯しているように思える。
最大の禁忌を犯し、人ならぬ棘の道を進もうとしているようだ。
そんな事を考えながら、愛しい人に愛撫を送る。
彼の中心をなぞるだけでなく、先端をすりあげたり、撫でたりと
心ゆくまで扱きとおす。
すると急に、愛しい人の喘ぎ声が消えた。
僕はどうしたのかと、彼の瞳を覗いた。
一騎は、寂しそうに顔を歪めていた。
「・・一騎・・・?」
”どうした”と続けようとしたが言葉が出なかった。
「・・・・誰の事、考えてるんだ・・・?」
「え・・・・・?」
あまりに突拍子もない一騎の質問に、言葉を失う。
「・・・総士、今 俺のこと見てなかった。
他の事に気を・・・取られてたんだろ・・・?」
そう言うと、一騎は僕の顔から瞳を逸らして、苦しそうに呟いた。
まるで自分なんかどうでもいいとでも言っているようだ。
・・確かに考え事はしていたが、それは一騎のことであって・・。
目の前の幼馴染は、完全に誤解している・・。
でも。
「ふっ・・・」
僕は思わず笑ってしまった。
一騎は急に笑い始めた僕に、驚きつつも怒っていた。
「な・・・っ、なんで笑うんだよ?!」
僕に組み敷きられた半裸の彼は、まもなく非難の声を漏らす。
僕は笑いながら、彼に言葉を紡いだ。
「ははっ・・、だってお前、――自分に嫉妬してることになるぞ・・?」
先程までの寂しそうな顔は何処へいったのか。
一騎は目を丸くして きょとん、としていた。
「えっ・・・、それって・・・?」
一騎は訳がわからないといった風で僕を見上げて来る。
僕はそんな一騎に薄く微笑んでやると、一騎の額に軽くキスを落とした。
「!!」
一騎は更に驚いて、一瞬で頬を夕焼け色に染め上げた。
「わからないか?・・お前の事を考えてたんだよ。」
僕は一騎にそう言って、左手で一騎のさらりとした漆黒の髪を撫でた。
一騎は恥ずかしそうに瞳を伏せる。
「ばか・・・、いくら俺のこと考えてたからって・・・
目の前に本物が居るだろっ・・・」
一騎はそう言って、急に僕の身体にしがみ付いてきた。
ぎゅうっ、と首にその細い腕を絡めて 甘い匂いのした艶やかな黒髪を
僕の頬に触れ合わせる。
僕はしっかりと一騎を抱きしめると、
耳元で低く擦れる様な声で呟いてみせた。
「もっと本物を見ろって・・?」
呟いた途端、一騎がぶるっ、と震え上がる。
耳が弱いのだろう。少し感じてしまったようだ。
一騎の中心は可愛らしくも震えながら頭をもたげていた。
「・・可愛いな、一騎は。一度イっとく・・?」
そう言って僕は、再び一騎のソコを扱き始めた。
一騎は先程よりも甘く、甲高い声を喉奥から絞り出した。
その姿は卑猥で、淫乱だった。・・ぞくぞく、した。
「あ、っ・・・・ぁあ、そう、しっ・・・もう・・・!!」
淫らに僕の下で啼く一騎は、まるで雨に打たれた仔猫のように
小刻みに震えて、必至に快感の波に溺れぬよう耐えていた。
そんな一騎を見るたび、僕はどうしようもない虐待心と
沸々心の底から湧き上がる満足感に押しつぶされそうになる。
僕のこの心は、病んでいる・・そう思えるほど自分が重症な事に
今更ながら 気づく。
まさか こんなに君を好きになるなんて。
「一騎・・可愛いよ、お前。」
「っあぁ・・・やぁん――っ!!」
耳元で囁いて、一騎の先端を爪で軽く引っ掻いてみせる。
すると一騎は、一際甲高い声で
僕の掌に白濁とした甘い蜜を勢いよく吐き出した。
肩で必至に息をする一騎。呼吸を整えようと、口を大きく開けて
空気を思い切り吸い込んでいた。
その瞬間、ちらりと艶かしく舌がみえた。
赤く柔らかな一騎の舌。触れたときの感触を思い出す。
するとジワッ、と自分の中の熱が沸きあがってきて
情欲をかき乱し、僕を更に昂らせる。
僕は高まる自分自身を抑え切れず、楽になりたいと考え始める。
熱のある一騎の身体に出来れば負担をかけたくないと思いつつも、
膨張する自分の中心をどうにか鎮めたくて、悪いとは思いながらも
一騎に頼んでみることにした。
「一騎、・・・もっとお前に夢中になりたい。――本物のお前に・・。」
僕がそう遠まわしな言い方をしてみると、気だるい身体を
ゆっくりと起こしながら 一騎が僕に聞いてきた。
「お・・・れっ・・・・、ど・・・すれば・・・・?」
まだ呼吸を微かに整えながら 力なく聞いてくる。
そのほっそりとした綺麗な身体が汗ばんで、高揚している。
一騎の甘い蜜が 独特の甘い匂いを部屋中放っている。
その凄まじい色香と淫らな表情が、僕の中の激情を呼び起こす。
「僕の昂っているモノを、愛してくれないか・・?」
そう言って僕は、少し強引に 一騎の頭を僕のソコへと導いた。
一騎は恥ずかしそうに、困ったように複雑な表情をしながらも
おずおずと僕のソレを手にすると、戸惑いながら 自分の口に僕を入れた。
「っ・・・・!」
一騎の口内は、病気のせいで 本来のそこの温度より
熱が以上に高く思えた。
燃えるような熱さと、感覚で 一瞬意識が飛ばされそうになるが、
僕は必至で耐えた。
いつの間にか、一騎の真っ赤な舌が僕の期待に応えようと
懸命に愛撫してくる。
慣れない行為のせいか、一騎はくぐもった色っぽい声を出しながら
苦しそうに舌を僕のモノへと絡ませてくる。
「っふぅ・・・ん・・・っ・・ふァっ・・」
柔らかい舌。ざらついた感触。卑猥な口。
四つん這いに近い格好で 僕を慈しむ一騎。
普段なら絶対してくれそうにない、こんな行為。
きっと熱のせいで思考回路が壊れているに違いない。
そう思うと、風邪をひいてくれた一騎に感謝したい気分だ。
「・・っはぁ・・、上手だね一騎。凄くいいよ。」
一騎の口内で膨張し、形をかえている自分自身を
受け止めてくれている一騎に感謝すべく、
僕は優しく見つめて一騎を褒めた。
一騎は僕の言葉に反応すると、顔を上げて ふわっと嬉しそうに笑った。
・・・ドクン。
僕を咥えたまま、綺麗な微笑みを浮かべる一騎に
僕の心臓は高鳴ると共に、奪われた。
目の前の一騎は 僕の瞳に酷く扇情的に映っていた。
そんな一騎を見てしまったせいで、先程よりも僕の中心は
膨張し、反応してしまう。
いきなり大きく膨れ上がった僕に驚き、一騎が苦しそうに声を漏らした。
「ふぁぁっ・・!!・・んっ、・・・んん・・・ぅっ・・・」
一騎の口端から銀色の糸が流れ落ちる。
唾液が零れ落ちてしまうほど 一騎の口内に
僕が存在していることが窺える。
「・・・一騎っ・・そろそろ出すぞ・・っ」
僕は少し切羽詰った声をあげながら、一騎に問いかける。
一騎はこくん、と頷くと 僕の先端を歯で軽く甘噛みした。
「っく・・―-―!!」
僕はその衝撃で一騎の口内で果てた。
「ひゃっ・・・・!!」
慣れてないせいか、僕の精液を受け止めきれず、
一騎は咄嗟に僕の中心を口内から取り出した。
が、そのせいで一騎の顔に精液が掛かってしまった。
どろりとした僕の蜜が 熱のある一騎の頬や額、所々に
付着してしまっていて、僕は何とも言えない気分になった。
せっかく今鎮めた僕の中心が、一騎の淫らな有様に
再び反応し始める。
まったく、情欲という物は底が知れないな。
そんなことを自嘲気味な顔つきで、僕は人知れず思った。
ポタリ、ポタリとシーツに落ちる僕の蜜を
いつの間にか指で掬い取った一騎は、一滴残らず舐め始めた。
「か・・、かずきっ・・?!」
思わず僕は動揺して声をあげる。
「んっ・・・?な、に・・?」
悪びる事もなく、純粋な瞳でそんな淫乱な行為を行なう
目の前の幼馴染。・・天然とは何とも恐ろしいものだ、と痛感させられる。
「いや・・・、いいんだ・・」
僕は自分でも分るくらい頬を赤らめ、一騎のしている
今の行為を横目で流し見ていた。
そして一通り蜜を舐めきったあと。
一騎は虚ろで潤んだ栗色の瞳を揺らしながら
僕に微笑みかけた。
僕はそれを合図に、
一騎を自分の腿の上へと座らせた。
より深く、この愛しき人を愛すために・・
+++
「っあぁ・・・、ひぁっ・・・・!!」
部屋中に悩ましげな声が響き渡る。
その声色には、言い知れぬ快楽と羞恥、そして何よりも
喜びが含まれていた。
「っく・・・かず、きっ・・・・」
総士の苦しそうな声とは裏腹に。
「ふぁ・・あ、ンっ・・・やっ・・・はや、いぃっ・・・」
ギシギシと、ベッドのスプリングが音楽を奏でるかのように
規則正しく音を立てる。
総士が一騎に与える律動は、いつもよりも速く、激しい物だった。
まるで、愛に飢えてるかのように。
「かずきっ・・・もう少し締め付けを弱くしてくれ・・っ。
上手く動けない・・・」
騎乗位と云えど、下で貫く総士の動きも重要になってくる。
深く愛し、快楽をより求めるのならば もう少し一騎の身体の
緊張をとく必要があった。
「・・・、っは、ぁっダメッ・・だ・・よ、できなっ・・・」
透き通った涙を止め処なく流しながら、狂ったように腰を振る。
そんな一騎に総士は、なんとか身体の緊張を解そうと
薄桃色の可愛い唇にそっと触れるような口づけを落とした。
柔らかな乾いた唇が一瞬重なって、一騎は少し驚いた。
思わず総士を見る。
すると目の前に、酷く優しい総士の微笑が在って・・
一騎は泣きそうになった。
「・・・どうした?一騎・・・」
いつまでも小さく微笑む目の前の銀色の双眸。
一騎は自分から自然と唇をいつの間にか寄せていた。
今度のキスは、深いものとなった。
「っ・・・ふぅ・・・ンっ・・・ぁっ・・、はぁ・・」
くちゅっ、と口内で唾液が絡み合う音がした。
総士の舌が一騎の舌にまとわり付き、一騎の中を侵食していく。
「ふぁ・・・あっ、んんっ、・・・・・・っ」
必要以上のキスに一騎は艶かしい声を漏らした。
身体から全ての力が抜け、体重を総士に預ける。
「っん、・・・ふぅ、・・・っ」
ようやくキスから解放されたときには
酸欠状態で意識が朦朧としていた。
「一騎、・・・お前ちゃんと食べてるのか?
身体が軽すぎるぞ・・・」
一騎の口内を充分に堪能しておきながら
余裕の総士は 一騎に小言を言い始めた。
預けた体重があまりにも軽すぎて、総士は
不意に、心配になったのだろう。
「も・・うっ・・・、うるさ・・、・・・食べてるっ、て・・」
一騎は非難めいた口調で反抗を試みようとしたが
上手く言葉が続かず、総士に伝え切れなかった。
「今度奢ってやるから、ちゃんと沢山食べろよ?
・・そんなだから、風邪ひくんだ――」
心配しつつ、最後に嫌味を言うのも忘れない総士が
少し恨めしくなって、一騎は拗ねたような顔をした。
すると総士が、そんな一騎にすぐさま気づく。
「そんな顔をするな、・・これでも心配してるんだぞ?」
そう言って、目元に軽いキスを贈る。
一騎は顔を相変わらず赤らめながらも、やはり拗ねていた。
「わかってる・・、けど・・・」
少し悲しそうな顔をする一騎に、苦笑した総士は
気分を変えるべく、動き出した。
「ほら、続きするぞ」
そういった途端、下から激しく貫かれた。
「っはぁぁぁん・・・!!」
突然の衝撃に、声が上がる。
「良い声だ・・」
総士は耳元でそう呟いて、律動を開始した。
「っ・・あっ、・・あぁっ・・・!・・・あっっ・・・ん!!」
律動に合わせて腰を淫らに振りながら、衝撃を吸収していく。
快感と情欲に満たされたその栗色の瞳を銀色の双眸が鋭く捕らえた。
「一騎・・・」
優しく、そして熱っぽく耳元で囁かれる。
低く甘い擦れた声が 一騎の心に深く染み渡っていった。
「そ、しぃ・・・」
甘い響きに酔わされながら、一騎は身体を解放し、
総士の全てに身を委ねる。
お互い限界が近いことを感じ取ると、
自然にどちらともなく抱きあった。
そして、
勢いよく、総士は一騎のいい所を深く貫いて
「っく・・・・・一騎ーーー!!!」
「あぁぁぁんっ・・・総士ぃっーーーーーー!!!!」
二人同時に果てた。
・・一騎の熱は、いつの間にか下がっていた。
+++
「一騎、約束しろ。・・無茶はしないと。」
情事を済ませ、気だるい身体をベッドに預けた二人は
毛布に包まりながら、二人寄り添い合って眠っていた。
が、突然総士は目を覚ますと 浅い眠りについていた一騎を起こし、
いきなりそんなことを言い出した。
「ど、・・どうしたんだ総士?」
唐突に言われた言葉を、まだ覚醒途中の頭で
完全に理解するには時間がかかった。
一騎はとりあえずそんなことを言う総士の意図を知ろうと聞き返す。
「・・・・・お前を失うのが怖いんだ。」
瞳を伏せ、力なさ気にそう呟く総士。
どこかに消えてしまいそうに見えた。
「・・・・総士。」
「今、・・恐ろしい悲劇を夢で見た。・・お前が体調不良のまま出撃する夢を。
そして僕はそれを知らずにお前を最前線に送り込んで・・・・」
そこまで言って、総士は言葉を呑み込んだ。
それ以上言いたくない、とでもいうように口に手をあて、動揺している。
一騎はそんな総士の様子を悲しいような、
嬉しいような気持ちで眺めていた。
自分は総士に心から心配されているという嬉しさ、
そして自分はいつ死ぬか分らない現状にいるという悲しさ。
この両極端の感情が、一騎の中で複雑に絡み合っていた。
「一騎・・・、頼む。約束してくれ・・・・」
総士はそう言って 自分の横で横たわりながら
話を聞いていた一騎を抱き寄せた。
ベッドの中で抱き合う二人を静寂が包み込む。
一騎は微かに震える総士の身体に、顔を埋めると
沈黙を破って 言葉を返した。
「大丈夫だよ・・・総士」
静かな部屋に、落ち着いた優しい声が響いた。
宥めるように、包み込むように。
「きっと・・・大丈夫だから」
一騎は総士に何度も”大丈夫”という言葉を繰り返していた。
総士はそう繰り返す一騎を自分の胸元から離すと、
正面からその大きな栗色を見つめて言った。
「約束・・・・・してくれないんだな」
そう言って 困ったように、悲しそうに笑う総士。
一騎は見つめてくる銀色の双眸に応えて、
淡く微笑んだ。
「・・・大丈夫だから、総士」
一騎はそれ以上何も言わなかった。
大丈夫
きっと大丈夫
オレは弱いから、約束すると
きっとその約束に縋ってしまう日が必ず来る。
だから総士、約束は出来ないよ。
それに 無茶をしなければ護れないモノだって
きっとあるはずだから。
オレを大切だといってくれるお前だから
オレを好きだと想ってくれるお前だから
命を掛けて、護りたいと思ったんだ。
・・きっとお前ならわかってくれると思ったんだ。
オレを失うのが怖いといって、
震えた腕で抱きしめてくる総士を
オレは誰よりも 何よりも失いたくはないんだ。
だから約束はできないよ。
でもその代わり、この言葉を贈るから。
”大丈夫”
総士、おれ 信じてるよ。
おれが無茶しなくたって、
皆が戦いにでなくたっていい日が ・・きっと来るって。
そんな日が来たら きっと なんでも約束できると思う。
だから 約束するのは その日が来るまで 待ってて欲しいんだ。
だから総士、
それまでどうか 笑ってて欲しい。
総士が何処かで笑っていてくれてたら
きっと
おれは何だって出来る。
何だって信じる事が出来るよ。
総士、約束はできないけど どうか信じさせて。
闇に閉ざされた未来を、その笑顔で明るく照らして。
そしたらおれは、きっとこの”大丈夫”を本物に出来る。
変えてみせるよ。
「一騎・・・」
今は 震えるほどの恐怖に押しつぶされそうになっても
「総士・・・笑って?」
きっと 前に進める強さを手に入れられるはず
「大丈夫だよ、総士・・」
だからもう 恐れないで
「きっと 大丈夫」
総士 何も 恐れないで
お前が何処かで笑うから
どんなに怖くても、震えていても
オレは戦うことが出来るんだ。
「お前がそういうなら・・・・
きっと大丈夫、なんだろうな」
総士は 静寂の中 優しい声色で
ため息混じりに おれにそういうと
温かな銀色の瞳で 微笑んでくれた。
大丈夫
もう きっと大丈夫だ
総士が笑ってくれたから。
大丈夫。
はい、お疲れ様でした!こんにちは、青井です。
いかがでしたでしょうか?この話、エロチックではありませんね、あまり(笑)
R指定にしてはぬるいでしょうかね。ま、まぁそれはおいといて・・。
大丈夫という言葉には色々な意味が含まれていると思います。
そして、色々な捉え方が出来ると思います。
とても曖昧で抽象的な言葉ではありますが、不思議な重みや優しさ、
甘さなんかが感じられる言葉だと思っています。
安心感が生まれるというか・・、深いですよね 大丈夫って。
皆さんはどんなときに この言葉を使うのでしょうか?
きっと色々な使いたがあるのでしょうね。そう思うと何だか面白いです。
それではこの辺で!
2005.7.30.青井聖梨